お店の姿勢が一発でお客に伝わる物があります。

「お店の改装をするには予算がないので
 ひとまず店内をキレイにしたいのですが」
と、よく相談されます。

お店をキレイにするのは大賛成です!
た・だ・し。
お客視線で見ることができるか?がポイントです。
むやみやたらはイケマセン。

商売の販売方法は細分化に向かい出しました。

安さがウリの店と
価格以外の価値がウリの店は
明確に、お客によって使い分けされるようになりました。
どちらが勝つとか負けるとかいう店都合ではなく
どの店を選ぶかという客都合が買い物です。

私は、価格以外の価値を売る店を経営していますし
コンサル部門では、同じスタイルの店を応援しています。
このブログでは
価格以外の価値を売る店であれば必要な「店のしつらえ」を
書き溜めていきます。

「お客を迎える店」を整えることで
★期待して来店した客をがっかりさせない
★売上につながるように、あなたの専門性を信頼度をあげる
「店のしつらえ」になります。

この「店のしつらえ」整え方
まずは、お店の姿勢をお客に知ってもらいましょう。

「価格以外の価値」にお金を使いたいと感じているお客は
買い物は店とのつきあい、だと理解しています。

あなたが異性と付き合う時にどちらと付き合いたいですか?
A:俺は腕時計は〇〇で車は〇〇、家は〇〇で親は〇〇だぜ!
B:今日の髪形いいね、似合ってる^^ ランチは何が食べたい?

物の価格だけにお金を払う客をあつめるならA
価格以外の価値まで含めお金を払う客をあつめるならB

私はBの客が欲しいです。
だから、商品よりも客を大切にします、と
まだ店には行ったことがないけれど店を気にしてくれている人に
「当店は人を主役にしますよ」とアピールします。

何も言わなくても、ある物を店頭に置いておくと
「この店は客という人が主役の店ですよ」と伝わります。

それは・・・
ベンチです。椅子です。

椅子は、椅子そのものは主役ではなく、座る人が主役です。
だから椅子があるのは親切だし、椅子の種類で店との付き合い方まで分かるのです。

お客にゆっくりして欲しい~などと言いながら
すわり心地のよい椅子がない(まったくない店舗も多いです)のは論外。
荷物を置く場所も必要ですよ。
荷物を抱えたままでは心を閉じた態勢のままですから
心を開いてもらえないからね。
椅子は、お客一人につき二つ必要。

一人営業の店舗さん。
椅子は二つしかありませんでしたが、アドバイスに従って増やしました。
現在は店内に7個あります。
ビックリしたのはお客の変化でした。

それまでは、一人のお客に対応していたら
後から来た客は待たずに帰ってしまっていましたが
椅子を増やしただけで、初対面の客同士でも仲良く椅子を勧めあい
機嫌よく順番待ちをしてくださるようになりました。
店主さんは、もっと増やしたいけど、もう置く場所がないとくやしがっています。

店頭に余裕があれば、ぜひベンチを置いてみて下さい。
お客が座るとは限りません。(というか、お客はほとんど座りません)
宅配便のお兄さんが荷物仕訳に使うくらいです。
でも、店の前を通る人には「この店はベンチに座る人を主役にするんだな」と伝わります。
一人だけ座る椅子よりも、ベンチは数人座れるから「店の包容力」を表します。

★店内では、個人にしっかり対応するという意味から一人掛けの椅子
★店頭(外)には、入っても大丈夫だよと包容力を伝えたいのでベンチ

これをウェルカム感と、私は呼びます。

お客を招く感じをださなくては
新規客は怖くて入店できません。

ベンチや椅子は、木製がベストです。
人は肌の色に近い空間では、自分を不用意に目立たせず安心を感じます。
特に日本人の肌色は木肌と一緒と言われます。

★冷たい店じゃないよ
★あなたを大切にするよ

こんな気持ちが
店頭に木製ベンチを置いておくだけで伝わるんですね。

手作りできたら最高ですが、そんな技術も暇もないよ・・・
という方は、お勧めのベンチを紹介します。

まずは店頭設置場所のサイズを測ることから初めてみませんか。

これは値段的にお手頃でいいですね。

これは木製だけよりも、支える鉄が安心感も感じさせますね。